'10年6月9日

マスプロ電工が開発を進めているミリ波パッシブ撮像装置が
文科省「科学技術振興調整費」に採択されました

 

 マスプロ電工(株)と,東北大学,中央電子(株)の3社で共同開発を進めている 「ミリ波パッシブ撮像装置」が,文部科学省の「平成22年度 科学技術振興調整費(安全・安心な社会のための犯罪・テロ対策技術等を実用化するプログラム)」に採択されました。
 科学技術振興調整費は,総合科学技術会議の方針に沿って,科学技術の振興に必要な重要事項の総合推進調整を行うための資金です。今年度も2010年1月15日から3月15日までの期間に公募を実施し,外部有識者によるおよそ2か月におよぶ審査の結果,302課題のうち,73課題が採決され,その内の1課題として,「ミリ波パッシブ撮像装置」が採択されました。

文部科学省の報道発表(2010年5月21日発表)
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/22/05/1294088.htm

 

■ 採択された課題の概要

テーマ :爆発物・危険物検知装置の開発
課題名 :ミリ波パッシブイメージング装置の開発と実用化
内容 :すでに開発したミリ波イメージング装置の更なる小型化,軽量化,高画質化を
  図るとともに,空港保安検査場の設置スペースを考慮し,既設装置との併設,
  あるいは,一体化が可能な装置を開発。また,金属探知機と一体化が容易な
  壁面型装置や二次的な検査を目的としたハンディー型装置の開発を進める。
実施期間 :平成22〜26年の5年間
  (平成22〜24年が技術開発期間,平成25〜26年が実証期間)

■ 国土交通省が実施する実証実験の対象機種にも選定されました

 国土交通省が2010年7月に成田国際空港で実施予定のボディスキャナー実証実験に, 本ミリ波パッシブ撮像装置が選定されたことが,5月31日,同省から発表されました。
 国土交通省による有識者で構成された「ボディスキャナー実証実験実行委員会」において,唯一の国産の対象機種として選定を受け,実験に参加します。
 マスプロ電工は,今回の実験に参加することにより,さらに実用化に向けた機器開発を進めていきます。

国土交通省の報道発表(2010年5月31日発表)
http://www.mlit.go.jp/report/press/cab02_hh_000028.html

 

 本ミリ波パッシブ撮像装置は,文部科学省「安全・安心科学技術プロジェクト」にて研究開発をしてきたもので,2009年10月に文部科学省,成田国際空港株式会社,国土交通省の協力を得て,成田国際空港で実証実験を行いました。
 今回は,本プロジェクトで研究開発した機器をベースとして,実験に参加します。

文部科学省の報道発表(2009年10月13日発表)
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/21/10/1285625.htm

 

※成田国際空港実証実験について
 2010年3月13日に開催された「航空保安に関するアジア太平洋地域大臣会合」の共同宣言において,「個人のプライバシーや安全を尊重しながら,持込みが禁じられている物質を検知し,また,そのような物質の機内への持込みを阻止するために現代技術を活用する」などの内容が盛込まれました。これは,昨年末の米国機テロ未遂事件で、金属探知機では発見できない化学物質が爆薬として使用された事態を受けたもので,各国より金属探知機では発見できない化学物質等の検知のため,ボディスキャナー導入に関する積極的なプレゼンテーションが行われました。
 このような状況を受け,航空保安の確保について先導的な役割を果たすべき我が国においても,全身透視型ボディスキャナーの導入に向けた課題を検討するとともに,実証実験を実施することになりました。

昨年行われた成田国際空港における実証実験
昨年行われた成田国際空港における実証実験
ミリ波で撮像した画面例 ミリ波で撮像した画面例
ミリ波パッシブ撮像装置
 
 
ミリ波パッシブ撮像装置

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