
神名川横浜新開港図
作者名貞秀
時期万延元年2月(1860)
- 安政6年(1859)横浜開港から1年目を迎えた本町通りの商店街を描いたもので、左に越後屋(現在の三越)右に丸福の暖簾を掛けた伊勢屋が、外国との貿易を盛んにするため、幕府の命令で出店したとはいえ、豪華な店がまえを誇っている。
- 伊勢屋の店の前、魚屋の桶から犬が魚を銜え逃げる(中央)のを追う魚屋。
- 浮世絵の風景画には、桜がつきものであるが、当時本町通りには樹木がなかったので、職人たちが桜の木を運ぶ構図を作るなど苦心の跡が読みとれる。…左下、オランダ人姿の野師と呼ばれた飴売り、二段傘を持った住吉踊りの芸人、貿易品の生糸を運ぶ大八車……じっと見ていると当時の賑いが聞こえてくるようだ。
- 通りの突当りは、神奈川運上所(横浜税関)、その左は外国波止場で、その前には横浜最初の異人商館英一番館があった。
- 本町通の丁目は現在と逆になっている。手前の家並みは現在5丁目で、弁天橋へと通じている。