
東京銀座通電気燈建設之図
作者名重清
時期明治16年3月(3,1883)
- 明治15年11月1日、銀座通りに日本で始めて2000燭光のアーク燈が、米国ブラッシュ会社から輸入され、発電機によって点燈された。一目その電気燈を見ようとする群集で、夜毎、お祭りのように賑わった。アーク燈へ電線が引出されている建物は大倉組で、内部には発電機が設置されていた。
- 明治16年2月、東京電燈会社が設立されたが、家庭に電燈がともったのは、明治20年のことであった。
- 中央は電車ではない。明治15年開通した鉄道馬車である。東京で電車が走ったのは明治36年のことであった。(最初の電車は京都市で明治28年)
- 電気燈の出現は評判であったが、これを描いた錦絵は他にないので、この絵は貴重なものである。