
上州伊香保温泉賑之図
作者名国周
時期明治15年(1882)
- 伊香保温泉は、古くから万病にきく温泉として知られていたが、交通不便のため遊客は少なかった。明治17年5月上野-高崎の鉄道が開通すると、東京からその日のうちに到着できる伊香保温泉は、様変りの繁栄を見せるようになった。
- 説明文は、伊香保温泉は垂仁天皇(B.C.29~70)の御代に発見された古い温泉で、元亀・天正(1570~1591)の戦国時代に、武士たちが治療にきてそのまま住みついた者も多く、温泉宿14軒とも由緒ある武家の子孫で、温泉は特に神経痛・リューマチによく効くとある。
- 右側の部屋で憩う外人夫婦、左の延寿泉という浴室風景はこの絵のハイライト。窓の左に富士山、中央に榛名山(1391m)、榛名湖・富士山・掃部〈かもん〉ヶ岳・烏帽子〈えぼし〉岳などの遠景が見える。